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「打ち直し」に付いて、いったいどのくらいの方が御存知なんだろう？
いつも思う疑問です。
自分は生まれてこの方布団屋にいるので
「打ち直し」と言う言葉は当たり前のように聞いて、知ってます。

自分達の親世代･･そう６０～７０歳くらいから上に方は当たり前に御存知だろう
自分達世代・・　３０才から５０才くらい？　半分ぐらいは御存知だろうか？
じゃ。。自分の子供世代・・１０代２０代は？ほとんど知らないだろうなぁ
これ実は取ってももったいないことなのですよ？

打ち直し･･･今まで使ってたお布団の綿を
再生して使うんですね。
再生？って思われるかもですが　簡単に言うと
硬くなったお布団を解体し、綿をほぐして、整えて、量の調整もして、もう一度綿にもどす。
そしてそれをまた、お布団に作り直す。
江戸時代から繰り返し行われてることなんですね。

もちろん、綿には寿命もあります。
何度も打ち直しをしているうちに、汚れてきたり、
綿自体の繊維が細かくなってしまいます。そうなるとやっぱり変え時ですね
でもその変え時まで３回ぐらいは平気で打ちなおしできるんですよ？


上の写真、自分が使ってる掛け布団です（笑
昨日、掛け布団を打ちなおししました。
作って３年ぐらいの物を作りなおしたのですが、
表生地はクリーニングしてもう一度使っています。
裏地はさすがに汚れていたし、もう性もぬけてぼろぼろだったので交換しました。
中の綿だけじゃなく、生地も再利用できるんですよ？
これ、エコロジーって言うか、お特じゃないですか？
だって、お値段も安くすむし（苦笑　気持ちよく寝られるようになるし(笑
相方のお気に入りの生地だったので、相方の機嫌もいいし(爆笑

そんな一石二鳥も三鳥もいい話･･･知らないなんて
ホントもったいないって思うんですよねぇ。
打ち直し･･ぜひ覚えてて欲しいのです。
そして、お布団を打ち直しで、蘇らせて、気持ちよく寝て欲しいなぁと
ふとん屋育ちの、布団屋は思うのです。